楽しい事しか書かないブログ    旅行、ガーデニング、グルメ  などなど・・


by amorematteo
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

「ティファニー宝石店のテーブルマナー本」 と 「ティファニーで朝食を」

d0070045_12175136.jpg「Tiffany's Table Manners for Teenagers」
Published by RANDOM HOUSE, NEWYORK(1989)

先日、東京の映画館で
映画『カポーティ』を観た後に、
急に彼の書いた「ティファニーで朝食を(Breakfast at Tiffany's )」がまた観たくなり、ヘップバーン主演映画(1961)をビデオで鑑賞後、
トルーマン・カポーティの原作本も読んだのですが・・

そういえば、以前お友達からプレゼントして頂いたこの本・・
ふと思い出して、またページを繰ってみました♪

d0070045_12342797.jpg

ニューヨーク五番街・ティファニー宝石店/前会長W.Hoving氏が
60年代前半、ティーン・エージャー向きに 簡単なイラスト付きでわかりやすく解説したテーブル・マナーの入門書です。 その後、版権がランダムハウス社に移って何版も重ねているようですが・・。 最初は宝石を買うとおまけでついてきたそうですよ(本店では) いいですね
これから社交界デビューする小さな紳士淑女の皆さんはもとより、簡単な英語の勉強にも役に立つかもしれません(日本語訳も出ているようですが)

Contents:
1. Let's Be Seated
2. The Soup Course
3. The Meat Course
4. Salad Course
5. The Dessert Course
6. Some Don'ts

d0070045_1321730.jpg

大人な皆さんにとってはほとんど常識的なことが書いてありますが、
「へぇ?」な事もあったりして楽しんで読めました(何かはナイショ)
「Some Don'ts」やってはいけないこと の章では  ↑こんなユーモラスなイラストも・・

初版当時(61年)は、ちょうどヘップバーンの映画が話題になり、ティファニー宝石店が一躍世界中に知れ渡った年でもあるのですが、カポーティの原作ではお店の前でクロワッサンをかじるシーンなどなく、束縛を嫌い自由な小鳥のようなヒロイン/ホリーが比喩的に「ティファニーで朝食をとる」のが”夢”だと語ったのを 無理やり映像にしたものが、皮肉にも最も有名なあのオープニングのシーンになったのだそうです。 

当然、当時の宝石店の中にはレストランもティー・ルームもなく、食事が出来るようなスペースはなかったのですが、このマナー本出版の宣伝のために臨時に会議室を模様替えし、招待客を呼んだことがマスコミの大きな話題となったと・・ 下記でご紹介する原作本の訳者である龍口氏の後書きに書いてあったのが興味深かったですね~♪

d0070045_13122593.jpgティファニーで朝食を (新潮文庫)
カポーティ (著),  龍口(たつのくち) 直太郎 (訳)

表題の中篇「ティファニーで朝食を」の他に 
3本の短編が入っています。

映画のヒロインは、他の女優さんなど考え付かないほどヘップバーンのイメージがしっかりついてしまいましたが、カポーティは「モンローにやらせたかった」と言う様に、原作の”ホリー”はちょっと違うキャラクターだと思います。 今で言うプレイガール(これ死語?)、親に捨てられた田舎生まれの少女が都会のど真ん中で生きていくために、次々と男性遍歴を重ねるが、華やかそうにみえてそれは正に孤独感の裏返し・・それが同じアパートに住む作家である”私”の目を通して語られる形をとっています。 結末は映画とはまったく違う着地点になっているのも興味深いところです。
作家の”私”=カポーティ自身のように見えますが、ホリーに自分と自分を捨てて出ていった”自由人”の母親両方を重ねているようにも見えますね。 カポーティのバイオグラフィーと照らし合わせながら読むと、なんだか妙に共通点が見えてくるのですが、いかがでしょう。
[PR]
by amorematteo | 2006-10-17 12:39 | 本、その他